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イントロ

イオン式と多原子イオン

右上の数字と符号を先に読む

イオン式は、イオンを記号で表したものです。Na+ や Cl- のような単原子イオンだけでなく、NH4+ や SO42- のように、原子団全体が電荷をもつ多原子イオンもあります。

定義

イオン式

教科書では
イオンを元素記号や原子団の記号で表し、右上に電荷を書く表し方です。
言いかえると
Na+ の右上の + は、ナトリウムイオン全体の電荷を表します。SO42- のように複数の原子がまとまって1つの電荷をもつものは、多原子イオンです。式の中の下付き数字と、右上の電荷を混同しないことが大切です。
要点

式を見る順番

イオン式は小さな記号が多いので、読む順番を決めると混乱しにくくなります。

  1. 1

    まず右上の電荷を見る

  2. 2

    下付き数字は原子数として読む

  3. 3

    複数元素なら原子団全体を見る

  4. 4

    組成式では電荷を使ってつり合いを見る

図解単原子イオンと多原子イオンの式カードで、右上の電荷と下付き数字を示す図
右上はイオン全体の電荷、下付き数字は式の中の原子数です。SO42- では、SO4 という原子団全体が 2- の電荷をもつと読みます。
比較
種類読み方
単原子イオンNa+, Cl-1つの原子が電荷をもつ
多原子イオンNH4+, SO42-原子団全体が電荷をもつ
価数2+, 2- など電荷の大きさとして使う

種類単原子イオン

Na+, Cl-
読み方
1つの原子が電荷をもつ

種類多原子イオン

NH4+, SO42-
読み方
原子団全体が電荷をもつ

種類価数

2+, 2- など
読み方
電荷の大きさとして使う

多原子イオンは、複数の原子からできていても、式を作るときはひとかたまりのイオンとして扱います。電荷を使う場面では、原子団をばらばらにせず、まとまり全体の符号と価数を読むことが大切です。

場面
SO42- を読む。
順に考えると
SO4 の下付き4は、O原子が4個あることを表します。右上の 2- は、SO4 という原子団全体が 2- の電荷をもつことを表します。Sだけ、Oだけが別々に 2- という意味ではありません。組成式では、この 2- を1つのまとまりとして使います。
ここが結論
SO42- は、硫酸イオンという多原子イオンとして、全体で 2- の電荷をもつと読みます。次に組成式を作るときも、SO4 をひとかたまりとして扱います。
公式

表記の読み分け

上付きと下付きの役割を分けて覚えます。

右上の電荷

右上の数字と符号は、イオン全体の電荷を表します。

  • 右上に書く電荷
使うときのコツ

組成式を作るときに使う情報です。

下付き数字

元素記号の右下の数字は、その原子がいくつ含まれるかを表します。

  • 下付きなら原子数
使うときのコツ

電荷の大きさと混同しないようにします。

解くコツ

小さな数字を見たら、位置を先に確認します。右上なら電荷、右下なら原子数です。

注意

4と2-を同じ種類の数字にしない

確認

確認テスト 1

Q1

SO42- の右上の 2- は何を表しますか。

確認

確認テスト 2

Q1

Ca2+ と NO3- から電荷が打ち消し合う式を作ると、どれになりますか。

まとめ

まとめ

  1. 1

    イオン式の右上は電荷を表す

  2. 2

    下付き数字は原子数を表す

  3. 3

    多原子イオンは原子団全体で電荷をもつ

  4. 4

    組成式では電荷を使って比を決める

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