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イントロ

力のつり合い

力があるのに動かないことがある

『力があるなら必ず動く』とは限りません。向きの違う力がちょうど打ち消し合えば、物体の状態は変わらないままです。

定義

つり合い

教科書では
物体にはたらく力の合力が 0 になっている状態です。
言いかえると
力がまったくないことではなく、あっても全体として打ち消し合っていればつり合っています。式でいえば合力 ΣF = 0 の状態です。だから静止だけでなく、等速直線運動もつり合いとして考えます。
公式

つり合いの公式

つり合いは「動かないこと」より、「合力が 0 であること」として覚えると解きやすくなります。

つり合いの条件

物体にはたらく力を全部足した合力が 0 なら、その物体はつり合っています。

  • 力を全部足した合力
使うときのコツ

横と縦で力があるなら、向きごとに分けてそれぞれ 0 と置きます。

解くコツ

問題文に「静止」「等速直線運動」があったら、まず ΣF = 0 を立てる習慣を付けます。

比較
場面静止等速直線運動
速度0のまま一定のまま
合力00
状態の変化ないない

場面速度

静止
0のまま
等速直線運動
一定のまま

場面合力

静止
0
等速直線運動
0

場面状態の変化

静止
ない
等速直線運動
ない

止まっている場合だけでなく、一定の速さで進んでいる場合もつり合いに含まれます。

要点

式にするときの見方

つり合いの問題では、「何本の力があるか」より「合力が 0 になる条件をどう立てるか」を見ると解きやすくなります。

  1. 1

    つり合いの条件は ΣF = 0

  2. 2

    水平方向と鉛直方向は別々に 0 とおく

  3. 3

    動いていても等速なら a = 0 なので、つり合いとして扱える

図解机の上の本に上向きと下向きの同じ長さの矢印が働いている図
本には下向きの重力と上向きの垂直抗力が働き、つり合うと合力は 0 になります。『力があるのに動かない』を図で落ち着いて確認できます。
場面
机の上の本に、下向き 10 N の重力が働いている。
順に考えると
本が静止しているなら、鉛直方向の合力は 0 です。したがって上向きの垂直抗力も 10 N と分かります。問題では「止まっている」や「一定の速さで動いている」という条件が出たら、まず ΣF = 0 を立てて各向きを分けて考えるのが基本です。
ここが結論
つり合いでは、静止や等速から ΣF = 0 を立てると必要な力の大きさを求めやすくなります。
注意

よくある誤解

確認

確認テスト 1

Q1

力がつり合っている状態として正しい説明はどれですか。

確認

確認テスト 2

Q1

合力が0の物体の運動としてありえるものはどれですか。

まとめ

まとめ

  1. 1

    力のつり合いは、合力が 0 の状態

  2. 2

    静止も等速直線運動も、ΣF = 0 と見られる

  3. 3

    水平方向と鉛直方向を分けて式を立てる

  4. 4

    個々の力ではなく合力で判断する

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