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イントロ

漸化式で予想し帰納法で確かめる

予想を証明へつなげる

漸化式から項を並べると、一般項を予想できることがあります。ただし予想だけでは証明ではありません。初期条件と更新ルールの両方に合うことを、数学的帰納法で確かめます。

定義

予想と証明

教科書では
いくつかの項から見つけた式を予想といい、すべての自然数で成り立つ理由を示すことを証明といいます。
言いかえると
最初の数項に合う式でも、途中で外れる可能性があります。漸化式と初期条件に合うことを帰納法で示すと、すべての項で正しいといえます。予想は入口、証明は全体へ広げる仕上げです。
図解項を並べる、一般項を予想する、帰納法で確認する流れの図
項を出して見つけた式は、最後に帰納法で初期条件と漸化式の両方に合うか確かめます。予想と証明の役割を分けます。
手順

進め方

  1. 1

    漸化式から最初の項を並べる

  2. 2

    一般項の形を予想する

  3. 3

    n=1で予想式を確認する

  4. 4

    n=kで成り立つと仮定する

  5. 5

    漸化式でn=k+1を示す

要点

答案の順序

予想式を証明するときは、見つけた理由と証明を混ぜすぎないようにします。まず予想を置き、そのあと帰納法の2段階で確認します。

  1. 1

    最初の数項から式を予想する

  2. 2

    n=1で初期条件に合うか見る

  3. 3

    n=kを仮定して漸化式へ入れる

  4. 4

    n=k+1の予想式に一致させる

公式

例の予想式

1,3,7,15,... から形を見ます。予想式は、必ず漸化式へ戻して確かめます。

漸化式

前の項を2倍して1を足す数列です。帰納段階では、この更新式に仮定した一般項を代入します。

  • 第n項
使うときのコツ

まず項を並べます。

予想

最初の項に合う一般項の候補です。候補なので、すべてのnで正しいことはまだ言えていません。

使うときのコツ

まだ証明ではありません。

解くコツ

予想式を、帰納法で漸化式に戻して確かめます。初期条件と更新式の両方に合うことを示します。

場面
aₙ=2ⁿ-1 が正しいか帰納法で確認する。
順に考えると
n=1では2¹-1=1で、初期条件a₁=1に合います。次にaₖ=2ᵏ-1と仮定します。漸化式より、aₖ₊₁=2aₖ+1=2(2ᵏ-1)+1=2ᵏ⁺¹-1です。
ここが結論
これは予想式にn=k+1を入れた形です。初期条件と漸化式に合うので、予想式を証明できました。
要点

確認する2つ

漸化式で出た予想は、初期条件と更新ルールの両方に合うかを見ます。どちらか片方だけでは、元の数列と同じだとは言えません。

  1. 1

    n=1で初期条件に合う

  2. 2

    n=kを仮定する

  3. 3

    漸化式でk+1へ進む

  4. 4

    予想式のk+1の形になる

注意

予想だけで終わらない

比較
方法分かること
予想式の候補が見えるが、まだ全体の証明ではない
有限個の確認その範囲では合うが、次へ続く理由は未確認
数学的帰納法初期条件と更新式を使ってすべての自然数へ広げる

方法予想

分かること
式の候補が見えるが、まだ全体の証明ではない

方法有限個の確認

分かること
その範囲では合うが、次へ続く理由は未確認

方法数学的帰納法

分かること
初期条件と更新式を使ってすべての自然数へ広げる

自然数全体を示すなら、予想から証明へ進めます。有限個の確認と、すべての場合の証明を区別します。

確認

確認テスト

Q1

最初の4項に合う一般項を見つけた後、すべての自然数で示すには何をしますか。

まとめ

まとめ

  1. 1

    漸化式から一般項を予想できる

  2. 2

    予想だけでは証明ではない

  3. 3

    初期条件に合うか見る

  4. 4

    漸化式に代入して次の項を作る

  5. 5

    帰納法で更新ルールに合うか確かめる