上下にスクロールするかキーボードの上下キーを使うと、次の学習カードへ進めます。

イントロ

置き換え・一つの文字に着目する式変形

公式に見えない式にも見方がある

式変形は手順暗記だけではありません。同じまとまりを見つけたり、一つの文字について整理したりすると、複雑に見える式も扱いやすくなります。

定義

置き換え

教科書では
式の中のまとまりを、一時的に一つの文字のように見る方法です。
言いかえると
a(x+y)+b(x+y) では、x+y が同じまとまりとして2回出ています。これを M のように見れば aM+bM と整理でき、因数分解しやすくなります。式の中で同じまとまりが何度も出るとき、そのまとまりを1つの文字のように見ると構造が見えます。置き換えは計算を短くするための整理です。
要点

繰り返すまとまりを探す

公式に直接合わない式でも、同じ形が繰り返し出ていれば見通しが立つことがあります。

  1. 1

    同じかっこを探す

  2. 2

    一つの文字のように見る

  3. 3

    計算後に元へ戻す

  4. 4

    目的に合わせて形を選ぶ

図解a(x+y)+b(x+y) の共通するまとまり x+y を囲み、Mに置き換える流れを示した図
置き換えは、式の意味を変える操作ではありません。見やすくするために一時的に名前を付けるだけです。 x+y を M と置くことで、式全体が aM+bM という見慣れた形に変わります。
手順

置き換えの手順

  1. 1

    同じまとまりを探す

  2. 2

    まとまりを1つの文字に置く

  3. 3

    見やすい形で計算する

  4. 4

    最後に元の式へ戻す

場面
a(x+y)+b(x+y) を因数分解する。
順に考えると
x+y が共通しているので、M=x+y と置くと aM+bM です。これは M(a+b) とくくれます。最後に M を x+y に戻して、(a+b)(x+y) となります。置き換えたまま終わらず、最後に元の式へ戻すところまでが答案です。途中のMは見通しをよくするための一時的な名前だと考えます。
ここが結論
置き換えで見通しを作ると、公式に直接見えない式も整理できます。
比較
見方すると見えること
そのまま見る項が長く見えるa(x+y)+b(x+y)
置き換える共通因数が見えるaM+bM
元に戻す元の文字で答える(a+b)(x+y)

見方そのまま見る

すると見えること
項が長く見える
a(x+y)+b(x+y)

見方置き換える

すると見えること
共通因数が見える
aM+bM

見方元に戻す

すると見えること
元の文字で答える
(a+b)(x+y)

置き換えは途中の見方です。答えでは元の文字に戻します。

注意

置き換えたまま終わらない

要点

置き換えの使いどころ

長い式で同じ形が繰り返されていたら、そこを一つの文字として扱えるかを試します。

  1. 1

    同じまとまりを探す

  2. 2

    一時的な文字で置く

  3. 3

    見慣れた形に変形する

  4. 4

    最後に元へ戻す

確認

確認テスト 1

Q1

a(x+y)+b(x+y) で置き換えると見やすいまとまりはどれですか。

確認

確認テスト 2

Q1

(x+1)²+3(x+1) を置き換えて見るとき、まず置くとよいものはどれですか。

まとめ

まとめ

  1. 1

    式の中の同じまとまりを探す

  2. 2

    まとまりを一時的に文字として見る

  3. 3

    計算後は元の式に戻す

  4. 4

    式変形は目的に合わせて形を選ぶ

次に進む

この流れのまま学習を広げる

理解がつながる順で、次のトピックへそのまま進めます。