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イントロ

一次型の漸化式

ずらして等比型に見る

aₙ₊₁=paₙ+q は、定数項qがあるためそのまま等比型ではありません。更新しても動かない基準値を見つけ、その基準値からの差を見ると、等比型に直せます。

定義

一次型の漸化式

教科書では
aₙ₊₁=paₙ+q のように、前の項の定数倍に一定の数を足す漸化式です。
言いかえると
定数項qを無視して等比型にしてはいけません。まず、同じ値を入れても変わらない基準値αを探し、aₙとαの差を新しい数列として見ます。値そのものではなく差に注目するのが、この型の入口です。
図解基準値alphaからの差が毎回2倍になることを示す図
値そのものではなく、基準値からの差を見ると、毎回同じ倍率で変化する形になります。定数項は消したのではなく、基準値へ吸収しています。
公式

ずらす形

変わらない基準値αを探します。αは、更新しても同じ場所に残る値です。

基準値

更新しても変わらない値を表します。aₙもaₙ₊₁も同じαだと考えて、基準になる場所を決めます。

  • ずらす基準値
使うときのコツ

まずこの一次方程式を解きます。

等比型

基準値からの差が毎回p倍になる形です。この差を新しい数列と見れば、等比型の公式が使えます。

使うときのコツ

差を新しい数列として見ます。

解くコツ

定数項を消すのではなく、基準値からの差へ置き換えます。変形後は、必ず元のaₙへ戻して答えます。

比較
見方読み方
aₙそのもの+qが残るので等比型に見えない
aₙ-α基準値からの差だけを追う
aₙ₊₁-α=p(aₙ-α)差が毎回p倍になる

見方aₙそのもの

読み方
+qが残るので等比型に見えない

見方aₙ-α

読み方
基準値からの差だけを追う

見方aₙ₊₁-α=p(aₙ-α)

読み方
差が毎回p倍になる

ずらす目的は、定数項つきの式を、差についての等比型へ読み替えることです。

手順

解く手順

  1. 1

    α=pα+q を解く

  2. 2

    aₙ-α を新しい数列として見る

  3. 3

    aₙ₊₁-α=p(aₙ-α) に直す

  4. 4

    等比型の一般項を使う

場面
aₙ₊₁=2aₙ+3, a₁=1 の一般項を求める入口。
順に考えると
α=2α+3を解くとα=-3です。基準値との差はaₙ-(-3)=aₙ+3なので、aₙ₊₁+3=2(aₙ+3) と書けます。aₙ+3の初項は1+3=4だから、aₙ+3=4・2ⁿ⁻¹です。
ここが結論
よって aₙ=4・2ⁿ⁻¹-3 です。最後に差の式からaₙへ戻します。
注意

定数項を無視しない

要点

答案に残す一言

ずらした数列を何にしたかを書くと、変形の理由が伝わります。採点される答案では、突然等比型にするより、基準値との差を定義してから進めると明確です。

  1. 1

    αを求める

  2. 2

    aₙ-α を考える

  3. 3

    等比型になったことを書く

  4. 4

    最後にaₙへ戻す

確認

確認テスト

Q1

aₙ₊₁=2aₙ+3 で、基準値αを求める式はどれですか。

まとめ

まとめ

  1. 1

    一次型はaₙ₊₁=paₙ+q

  2. 2

    定数項を無視しない

  3. 3

    基準値αを探す

  4. 4

    aₙ-αを等比型として見る

  5. 5

    最後にaₙへ戻して答える

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