上下にスクロールするかキーボードの上下キーを使うと、次の学習カードへ進めます。

イントロ

数学的帰納法のしくみ

最初と次への橋を示す

数学的帰納法は、自然数に関する命題を証明する方法です。最初に成り立つことと、ある段階で成り立てば次の段階でも成り立つことを示し、すべての自然数へ広げます。

定義

数学的帰納法

教科書では
自然数nに関する命題を、基底段階と帰納段階で証明する方法です。
言いかえると
n=1で成り立つことを確かめます。次に、n=kで成り立つと仮定してn=k+1でも成り立つことを示します。この2つがそろうと、1から2、2から3、3から4へと順にすべてへ広がります。
図解1枚目が倒れ、倒れたら次へ伝わるドミノ型の帰納法の図
1つ目が成り立ち、どの段階でも次へ渡せるなら、自然数全体へつながります。最初の確認と次への橋の両方が必要です。
手順

2つの確認

  1. 1

    n=1で成り立つことを確認する

  2. 2

    n=kで成り立つと仮定する

  3. 3

    その仮定を使ってn=k+1を示す

  4. 4

    すべての自然数で成り立つと結論づける

比較
方法言えること
n=1,2,3を試すその3つでは成り立つ
n=kならn=k+1も示すどの段階でも次へ進める
基底段階と帰納段階をそろえる自然数全体へ広げられる

方法n=1,2,3を試す

言えること
その3つでは成り立つ

方法n=kならn=k+1も示す

言えること
どの段階でも次へ進める

方法基底段階と帰納段階をそろえる

言えること
自然数全体へ広げられる

いくつかの例は予想の助けになりますが、全体の証明には次へ進む理由が必要です。帰納法は、試した結果を証明へ広げるための型です。

要点

欠けるとどうなるか

帰納法は2つの条件がそろって初めて動きます。片方だけでは、自然数全体に広がる理由になりません。

  1. 1

    基底段階がないと始まらない

  2. 2

    帰納段階がないと次へ進めない

  3. 3

    仮定はn=kの場合だけに使う

  4. 4

    結論はn=k+1の形で書く

場面
ドミノを例に、帰納法のしくみを読む。
順に考えると
1枚目が倒れることは基底段階です。どのドミノも、倒れたら次のドミノを倒すことは帰納段階です。1枚目が倒れ、さらに次へ伝わる仕組みがあるので、2枚目、3枚目、4枚目へ順に広がります。
ここが結論
帰納法も、最初と次への橋の両方が必要です。どちらか一方では全体へ進めません。答案では、この2つを別々の段落で書くと読みやすくなります。
注意

いくつか試すだけでは証明ではない

確認

確認テスト

Q1

数学的帰納法で必ず確認する2つはどれですか。

まとめ

まとめ

  1. 1

    帰納法は自然数の命題に使う

  2. 2

    基底段階で最初を示す

  3. 3

    帰納段階で次へ渡す

  4. 4

    n=kの仮定からn=k+1を示す

  5. 5

    試すだけでなく理由を示す

次に進む

この流れのまま学習を広げる

理解がつながる順で、次のトピックへそのまま進めます。