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イントロ

必要条件・十分条件

条件の強さを矢印で読む

必要条件と十分条件は、言葉の印象だけで覚えると混乱しやすい単元です。PならばQの矢印を書いて、出発側と到着側で読み分けます。

定義

必要条件・十分条件

教科書では
PならばQが成り立つとき、PはQの十分条件、QはPの必要条件です。
言いかえると
Pが成り立てばQまで言えるので、PはQであるために十分です。一方、PであるためにはQが欠かせないので、QはPであるために必要です。必要条件と十分条件は、言葉だけで覚えると混乱しやすい概念です。矢印を使って『どちらからどちらが言えるか』を確認します。
要点

矢印で判定する

日常語の『必要そう』『十分そう』ではなく、命題の向きを見て判断します。

  1. 1

    P ⇒ Q を書く

  2. 2

    出発側Pは十分条件

  3. 3

    到着側Qは必要条件

  4. 4

    両向きなら必要十分条件

図解Pの集合がQの集合に含まれ、Pが十分条件、Qが必要条件になることを示した図
Pの範囲がQの中に入るとき、PならばQです。矢印の出発側が十分条件、到着側が必要条件です。 PからQへ進めるなら、PはQであるために十分で、QはPであるために必要です。
場面
『4の倍数なら偶数』で考える。
順に考えると
4の倍数であれば必ず偶数です。つまり『4の倍数 ⇒ 偶数』が成り立ちます。このとき、出発側の『4の倍数であること』は偶数であるための十分条件、到着側の『偶数であること』は4の倍数であるための必要条件です。偶数なら必ず4の倍数とは言えないので、十分条件ではありません。
ここが結論
矢印の向きを決めると、必要と十分を機械的に読めます。
手順

判定の手順

  1. 1

    PならばQの形を書く

  2. 2

    矢印が正しいか反例で確認する

  3. 3

    出発側を十分条件と読む

  4. 4

    到着側を必要条件と読む

比較
関係読み方
P ⇒ QPはQの十分条件4の倍数は偶数の十分条件
P ⇒ QQはPの必要条件偶数は4の倍数の必要条件
P ⇔ Q必要十分条件両向きに成り立つ

関係P ⇒ Q

読み方
PはQの十分条件
4の倍数は偶数の十分条件

関係P ⇒ Q

読み方
QはPの必要条件
偶数は4の倍数の必要条件

関係P ⇔ Q

読み方
必要十分条件
両向きに成り立つ

同じ命題から、十分条件と必要条件を反対側として読みます。

注意

言葉の印象で決めない

要点

条件問題の読み方

日本語だけで判断せず、P⇒Q と Q⇒P の両方を書いて真偽を分けます。

  1. 1

    P⇒Q が真ならPは十分条件

  2. 2

    P⇒Q が真ならQは必要条件

  3. 3

    逆も真なら必要十分条件

  4. 4

    反例で矢印を止める

確認

確認テスト 1

Q1

『4の倍数なら偶数』が成り立つとき、偶数であることは4の倍数であるための何条件ですか。

確認

確認テスト 2

Q1

正方形であることは、長方形であるための何条件ですか。

まとめ

まとめ

  1. 1

    P⇒QではPが十分条件

  2. 2

    P⇒QではQが必要条件

  3. 3

    集合ではPの範囲がQに含まれる

  4. 4

    日常語より矢印の向きを優先する