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イントロ

確率の基本法則・排反・余事象

重なりを見て足し引きする

『AまたはB』の確率は、AとBが重なるかどうかで式が変わります。起こらない場合を見る余事象も、数えにくい場面で役立ちます。 確率の足し算では、集合の重なりをそのまま確率の重なりとして読めるようにします。

定義

排反と余事象

教科書では
排反は同時に起こらないこと、余事象はある事象が起こらないことです。
言いかえると
AとBが同時に起こるなら、単に足すと重なりを2回数えます。排反なら重なりがないので足せます。余事象は全体1から引く考えです。 排反は、同じ1回の試行でAとBが同時に起こらないという意味です。余事象は、Aが起こる場合と起こらない場合で全体を2つに分ける考えです。
図解重なりあり、排反、余事象をベン図で比較した図
加法定理では重なりの有無を見ます。余事象は、起こらない側が簡単なときに便利です。 重なりがある図とない図を比べると、排反のときだけそのまま足せる理由が見えます。
公式

確率の法則

事象の関係を見て使います。 加法定理は『または』を扱う公式です。

加法定理

AまたはBは、重なりを1回引く。 AまたはBが起こる確率を、AとBを足してから重なりを1回引いて求めます。

余事象

Aが起こらない確率は1からAを引く。 Aが起こらない確率は、全体1からAが起こる確率を引いて求めます。

解くコツ

排反ならP(A∩B)=0です。

比較
関係式で見る点
排反重なりが0なのでそのまま足す
重なりあり二重に入った部分を引く
余事象全体1から反対を引く

関係排反

式で見る点
重なりが0なのでそのまま足す

関係重なりあり

式で見る点
二重に入った部分を引く

関係余事象

式で見る点
全体1から反対を引く

どの公式も、全体の中でどの部分を何回数えるかを整えるものです。

要点

判断の順番

排反と独立は別の考えです。余事象を使うときは、AとAでない場合を合わせると必ず全体1になることを利用します。「または」では重なりを確認し、反対が簡単なら余事象を選びます。

  1. 1

    『または』を見つける

  2. 2

    同時に起こるか確認する

  3. 3

    重なりがあれば引く

  4. 4

    反対が簡単なら余事象を使う

場面
サイコロで『2以下』または『偶数』が出る確率。
順に考えると
2以下は{1,2}、偶数は{2,4,6}です。2が重なるので、2+3-1=4通り。確率は4/6=2/3です。 {2}が両方に入っているので、2以下の2通りと偶数の3通りを足した後、その1通りを引きます。
ここが結論
重なりを見れば、足しすぎを防げます。 排反でない例を一度計算しておくと、排反の公式を機械的に使うミスを防げます。
注意

排反と独立を混同しない

確認

確認テスト

Q1

サイコロで『1が出る』と『偶数が出る』は排反ですか。

まとめ

まとめ

  1. 1

    AまたはBは重なりを見る

  2. 2

    排反ならそのまま足せる

  3. 3

    重なりがあれば1回引く

  4. 4

    余事象は1から引く考え

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